<米国株情報>ドラッグストア大手のライト・エイドが経営破綻―負債額は数十億ドル

株式

2023/10/17 10:12

 ドラッグストア大手ライト・エイド<RAD>は15日、ニュージャージー州連邦破産裁判所に日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。

 負債額は数十億ドルに上る見通し。経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社は規制薬物である医療用麻薬「オピオイド」を違法に処方したとして、数百件の損害賠償訴訟が提起されたことにより、33億ドル超の負債を抱えている。

 最新の3-5月期(第1四半期)決算で、同社の売上高は前年比6%減の56億5300万ドル、純損失は1年前の1億1020万ドルから3億0670万ドルと、約3倍に拡大。24年度通期の損失見通しを6億5000万ー6億8000万ドルになると予想している。

 破産法の適用申請にあたり、同社は一部の不採算店舗の閉鎖などのリストラ策に着手しながら営業を継続することで債権者と合意したほか、複数の金融機関から34億5000万ドルのDIPファイナンス(法的整理下にある企業向け短期融資)を受けることでも合意している。

 また、ライト・エイドは新CEO(最高経営責任者)とCRO(最高リストラ責任者)に投資顧問会社スタイン・アドバイザーズの創業者で企業再建のベテランであるジェフリー・スタイン氏を15日付で指名した。

 スタイン氏は声明文で、「金融機関の支援を得て、財務基盤を強化し、事業改革の取り組みを推進、経営再建戦略を加速する」と述べている。同社は約2100店舗を保有、従業員数は約4万7000人。過去数年間で200店舗超を閉鎖している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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