来週の日本株の読み筋=外部環境にらみの展開続く

国内市況

株式

2023/10/20 16:38

 来週(23-27日)の東京株式市場は、外部環境にらみの展開が続こう。来週後半から本格化する23年4-9月期決算への期待は残るものの、米長期金利の上昇と中東情勢の緊張継続により市場環境は厳しく、これら不安要素の行方が引き続き注視される。

 日経平均株価は今週(16-20日)、17日の3万2260円をピークに調整色を強め、20日の前場取引時間中には3万1093円の安値を形成。終値は3万1259円(前日比171円安)と13日に算出された10月SQ(特別清算指数)値(3万2360円)を大幅に下回る水準に沈み、投資家心理は後退している。円安などを背景とした決算に対する楽観は、当面の日本株相場を支える要素となるが、上値を追う意欲はまだ乏しいだろう。米長期金利がピークアウトする兆しはなく、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの地上戦が回避されず、激化した場合には、リスク回避の流れが再燃する可能性がある。

 スケジュール面では、国内で26日に9月企業向けサービス価格指数、27日に10月東京都区部消費者物価とインフレ関連指標が出る。海外では、25日に独10月Ifo景況感指数、26日に米7-9月期GDP(国内総生産)速報値、27日に米9月個人所得・支出などが発表される。また、26日にはECB(欧州中央銀行)理事会が予定されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ