<米国株情報>オープンAI、投資家がアルトマン氏の復帰を画策

株式

2023/11/20 10:14

 マイクロソフト<MSFT>が出資し、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発したオープンAIのCEO(最高経営責任者)を17日に解任されたばかりのサム・アルトマン氏について、同社の幹部や投資家らが同氏を復帰させる動きをみせているという。複数のメディアが18日以降に報じている。

 CNBCによれば、復帰を画策しているのは、マイクロソフトを含めた主要投資家で、オープンAIの取締役会はアルトマン氏の解任についてマイクロソフトなどに説明していなかったという。

 アルトマン氏とブロックマン氏は辞任直後にオープンAIの投資家と新会社の設立で協議を開始したとしており、17日時点でオープンAIからは複数の研究員が辞任している。今後も多くの研究者が退社する可能性がある。

 こうした動きのなかでアルトマン氏抜きでは会社の存続が危ぶまれるとの危機感から米西部時間19日夕の時点でオープンAIの取締役会はアルトマン氏と、アルトマン氏と同時に社長兼会長を辞任したグレッグ・ブロックマン氏の復帰を認めることで大筋合意した。ただ、最終的な結論が出ていないとも伝えられている。

 オープンAIは17日、運営方針をめぐる意見の相違を理由にアルトマン氏の解任を発表していた。このときの取締役会は、アルトマン氏のオープンAIを率いる能力に疑問があり、新しいリーダーシップが必要だとしていた。他方、アルトマン氏は、「取締役会とのコミュニケーションは一貫して率直でなかった」と述べ、双方の意思疎通に問題があったと指摘している。

 市場では、オープンAIの共同設立者で研究者を束ねているイリヤ・サツケヴァー主席研究員がアルトマン氏の退任に関与しているとして、研究者と経営陣との権力闘争との見方もある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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