日経平均は41円高と3日ぶり反発、プライム騰落銘柄数は値下がり優勢=29日前場

 29日前場の日経平均株価は、前日比41円93銭高の3万3450円32銭と3日ぶりに反発して取引を終えた。朝方は売りが先行。外国為替市場で1ドル=146円台の後半と、2カ月ぶりの円高水準に振れたことも意識されたようだ。その後は、押し目を拾う動きから、下げ渋る展開となり上げ転換。午前11時8分には、同72円54銭高の3万3480円93銭を付けている。東証プライム市場の出来高は6億9638万株、売買代金は1兆8567億円。騰落銘柄数は値上がりが616銘柄に対し、値下がりが994銘柄と多く、変わらずは47銘柄だった。日経平均株価に影響が大きい、値がさ株が上昇をけん引した。

 市場では、「年末高や配当再投資による買い期待から、下げ渋る動きにつながったもよう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、33業種のうち8業種が上昇、25業種が下落した。楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株が上昇。島津製<7701.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、キーエンス<6861.T>、京セラ<6971.T>などの電気機器株も高い。KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も堅調。三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸株や、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株もしっかり。一方、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株は下落した。

 個別では、さくら<3778.T>、グローセル<9995.T>(監理)、オーケストラ<6533.T>、NJS<2325.T>、豊田織<6201.T>などが上昇。半面、そーせい<4565.T>、ジャステック<9717.T>、サンリオ<8136.T>、名古屋銀行<8522.T>、サムティ<3244.T>などが下落した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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