来週の東京外国為替市場見通し=FOMCで利下げに関する言及あるか
予想レンジ:1ドル=140円00銭-146円15銭
12月4-8日のドル・円は大幅に下落した。週初4日は、米10月製造業受注が弱い結果となり、ドル売り・円買いが優勢となる場面があった。5日のドル・円は上値の重い展開が継続。米10月JOLTS(雇用動態調査)求人件数が市場予想より弱い結果となり、ドル・円の上値を抑制した。6日のドル・円は上昇。週末に米11月雇用統計の発表を控え、ポジション調整の動きが見られた。7日にドル・円は急落。日銀の植田和男総裁が、「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と発言、日銀がこれまでのマイナス金利政策から脱却するとの見方から、円が買われ、ドル・円は一時約4カ月ぶりとなる1ドル=141円台まで下落する場面があった。
現地8日に発表される米11月雇用統計の結果に注目したい。足元の米経済指標は弱い結果が多く見られ、ドルは売られやすい状況。12-13日は今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。市場では米利上げ局面の終了観測が根強く、政策金利の据え置きは織り込まれつつある。米景気に対する懸念も高まっており、市場の関心は米経済のソフトランディング(軟着陸)のための利下げの時期やペースに向かっており、声明文やパウエルFRB議長の会見内容にそうした言及があるか注目したい。
米国外では、ECB(欧州中央銀行)やBOE(英中銀)の金融政策決定会合があるほか、週末15日には中国の11月小売売上高や工業生産など注目度の高い経済指標の発表が多い。中国の景気減速懸念はいったん後退しているが、今後の回復期待が高まるか、それとも再び懸念が強まるか、関心を払っておく必要がある。
ドル・円の下値メドは140円ちょうど、上値メドは26週移動平均線が控える146円15銭近辺とする。
提供:ウエルスアドバイザー社
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