日経平均は520円安、米株安で売り先行後も安値圏で推移=21日前場

 21日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比520円程度安い3万3155円前後で推移する。日経平均株価は、直近2日間で900円超の値上がりとなっていたことから、短期的な過熱感が警戒されたほか、現地20日の米国株式が10日ぶりに下落したこともあり、売り先行スタート。やや下げ渋る場面もみられたが、午前9時55分には、同528円25銭安の3万3147円69銭を付けるなど安値圏で推移している。時間外取引で米株価指数先物が上昇しているものの、反応は限られている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比550円安の3万3050円だった。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が上昇している。

 個別では、東洋建設<1890.T>、タツモ<6266.T>、セルソース<4880.T>、ソシオネクス<6526.T>、JSB<3480.T>などが下落。半面、アカツキ<3932.T>、八洲電機<3153.T>、邦ガス<9533.T>、タムロン<7740.T>、巴工業<6309.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=143円台の前半(20日は143円54-56銭)、1ユーロ=156円台の後半(同157円41-45銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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