日経平均415円安もプライム市場は値上がり6割近くに=1月4日大発会前場

 1月4日大発会前場の日経平均株価は、12月29日終値比415円59銭安の3万3048円58銭と3日続落。TOPIX(東証株価指数)は同2.16ポイント安の2364.23ポイントと反落して取引を終えた。現地3日に欧米株式が下落した流れを受け売りが先行。日経平均株価は午前9時19分に同770円99銭安の3万2693円18銭を付ける場面もみられた。年末年始の休場期間中に、石川県能登半島を震源とする地震や、JAL<9201.T>の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突する事故が発生したことも投資家心理に影響したもよう。売り一巡後は、リバウンド狙いや押し目を拾う動きなどから、下げ渋る格好となった。東証プライム市場の出来高は8億8005万株、売買代金は2兆1593億円。騰落銘柄数は値上がりが964銘柄と6割近くとなる一方、値下がりは648銘柄、変わらず45銘柄だった。

 市場では「現地3日の米国市場でSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が下落し、日経平均株価への影響度が高い半導体銘柄が下げた。下げ幅を縮小する動きやプライム市場で値上り銘柄が多いことなどから、底堅い展開にあるようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、全33業種のうち10業種が下落、23業種が上昇している。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。TOPPAN<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が買われたほか、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も上昇した。

 個別では、マルマエ<6264.T>、レーザーテク<6920.T>、アダストリア<2685.T>、大阪ソーダ<4046.T>、パルGH<2726.T>などが下落。半面、北陸電工<1930.T>、福田組<1899.T>、JIA<7172.T>、TREHD<9247.T>、加藤製<6390.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ