<新興国eye>トルコ11月総売上高指数、前月比3%上昇―主要3業種がいずれも減速

新興国

2024/1/17 8:56

 トルコ統計局が先週末(12日)発表した23年11月の総売上高指数(15年=100)は前月比3.0%上昇と、前月(10月)の同4.3%上昇から減速に転じ、9月(1.3%上昇)以来の低い伸びとなった。

 ただ、前年比は66.1%上昇と、前月の65.5%上昇から2カ月連続で伸びが加速、依然、8月(69.5%上昇)以来の高い伸びとなっている。

 セクター別の前月比はサービス業と卸・小売業、鉱工業、建設業の主要3業種のいすれも減速した。建設業は3.8%上昇(前月は5.2%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いで、卸・小売業が3.4%上昇(同5.0%上昇)、鉱工業は2.5%上昇(同3.0%上昇)、サービス業は2.3%上昇(同4.5%上昇)。鉱工業のうち、製造業は2.6%上昇(同2.9%上昇)、鉱業は2.7%低下(同8.1%上昇)だった。

 サービス業のうち、ホテル・レストランが5.1%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで、専門・科学技術サービスが4.6%上昇、業務支援サービスは3.1%上昇、情報通信が1.3%上昇、運輸・倉庫は1.0%上昇。対照的に不動産は2.4%低下と、最も低い伸びとなった。

 他方、前年比は、建設業が98.7%上昇(前月は100.1%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いで、卸・小売業が71.3%上昇(同69.6%上昇)、サービス業は61.2%上昇(同63.8%上昇)、鉱工業は54.6%上昇(同54.6%上昇)と、卸・小売業が加速した。鉱工業のうち、鉱業は58.5%上昇(同67.0%上昇)と、大幅に減速、製造業は54.4%上昇(同54.2%上昇)と、やや加速した。

 サービス業のうち、業務支援サービスが94.9%上昇と、最も高い伸び。次いで、専門・科学技術サービス業が90.6%上昇、ホテル・レストランは87.4%上昇、情報通信は78.8%上昇、運輸・倉庫は44.2%上昇。対照的に不動産は9.1%上昇と、最も低い伸びだった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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