テンポイノベ、24年3月期第3四半期累計連結決算を発表、利益面で厳しさも通期業績予想据え置き
2024/2/2 16:04
テンポイノベーション<3484.T>が2日、2024年3月期第3四半期(23年4-12月)の連結決算を発表した。
売上高は105億2100万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は7億2000万円(同29.6%減)、経常利益は7億6100万円(同28.6%減)、純利益は5億1900万円(同28.9%減)だった。
転貸借物件数は2382件(前年同期比230件増)と過去最高を更新するなど、主力事業は堅調だった。しかし、将来に向けた投資(積極的な物件仕入・採用・増員に伴うコスト増)に加えて、利益率の高い不動産売買事業において物件売却時期の後ろ倒しがあった。また、不動産売買事業の前年同期業績は大型かつ高収益物件の複数売却によって極めて好調だったことから、その反動もあり前年同期比で大幅な減益となった。
通期業績は期初予想を据え置き、売上高148億4400万円(前期比13.6%増)、営業利益12億7600万円(同5.3%増)、経常利益13億600万円(同8.8%増)、純利益8億9100万円(同0.7%増)と12期連続の増収増益を見込んでいる。通期予想に対する第3四半期累計決算の進ちょく率は売上70.9%、営業利益56.4%、経常利益58.3%、純利益58.2%で、特に利益面でビハインドとなった。通期業績予想達成においては、新人営業の早期戦力化と、不動産売買事業における物件売却の進ちょくがキーとなるだろう。
一方、ポジティブな要因としては、積極採用の結果、23年3月期末からの昨年12月までの9カ月間で、従業員20名(うち営業人員11名)の増員に成功していることが挙げられる。また、不動産売買事業の保有物件数(昨年12月時点)は8件と、在庫が潤沢な状態にある。
株主還元については、24年3月期から配当方針を変更し、配当性向約40%とする予定。24年3月期の期末一括配当は3期連続の増配で、配当性向38.2%となる20円(前期は16円)と予想している。
提供:ウエルスアドバイザー社
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