来週の東京外国為替市場見通し=米1月CPIで米早期利下げ観測広がるか

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2024/2/9 17:04

予想レンジ:1ドル=147円30銭-152円00銭

 2月5日-9日のドル・円は上昇した。週初5日は、強い米1月ISM(供給管理協会)非製造業景況指数の結果を受け、ドル買い・円売りが優勢だった。6日は米金利が低下する中、ドル・円は軟化した。7日のドル・円は反発。米地銀株下落を背景に投資家心理が悪化し、ドル売り・円買いが先行する場面があったものの、その後は切り返した。8日は、日銀高官発言を受け、日銀の金融緩和の長期化観測からドル・円は堅調に推移した。9日は日経平均株価が上昇し、バブル後最高値を更新する中、ドル・円は底堅く推移した。

 12日の週は、13日に発表される米1月CPI(消費者物価指数)に注目したい。市場予想は前年同月比2.9%増と、1月の同3.4%増から減速する見通し。米インフレの伸び鈍化が確認されれば、早期利下げ観測が再度広がり、ドル・円の上値を抑制する可能性がある。その他の米経済指標では、2月フィラデルフィア連銀景況指数、米1月小売売上高、2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米1月鉱工業生産、米1月住宅着工件数、米1月PPI(生産者物価指数)などがあり注意したい。

 ドル・円の上値メドは22年10月と23年11月の高値水準である152円ちょうど近辺。下値メドは26週移動平均線の控える147円30銭近辺。

提供:ウエルスアドバイザー社

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