<新興国eye>トルコ10-12月期失業率、8.8%―11期連続低下、約11年ぶり低水準に

新興国

2024/2/21 8:52

 トルコ統計局が19日発表した23年10-12月期失業率(季節調整後、15歳以上)は8.8%と、前期(7-9月期)の9.2%を下回り、11期連続で低下(改善)。前年同期の10.2%も下回り、13年1-3月期(8.6%)以来、約11年ぶりの低水準となった。

 年代別では15-24歳の若年層も15.9%と、前期の16.9%から1.0ポイント低下(改善)。3期連続で低下、1年前の19.0%も大幅に下回り、12年7-9月期(15.1%)以来、約11年ぶりの低水準となった。

 また、労働供給の余地(活用できていない労働力)を示す、いわゆる未活用(underutilization)労働者比率は22.9%と、前期(22.5%)を上回り、23年4-6月期(23.4%)以来の高水準に戻った。雇用市場のたるみ(労働力の供給過剰)感が高まった。1年前は20.9%だった。

 失業者数(15歳以上)は前期比13万7000人減の307万人と、4期連続で減少。前年比では49万7000人減と、大幅に改善した。一方、雇用者数は前期比19万5000人増の3186万7000人と、14期連続で増加。前年比は54万9000人増となった。この結果、雇用率は48.6%と、前期の48.4%や1年前の48.2%を上回り、3期連続の上昇となった。

 セクター別の雇用者数は、サービス業が全体の58.2%を占めて最も高く、次いで製造業の20.8%、農業の14.6%、建設業の6.4%。

 ただ、雇用市場の強さを示す労働市場参加率は53.2%と、前期の53.3%を下回り、2期連続で低下、1年前の53.6%も下回った。22年1-3月期(52.4%)以来、約2年ぶりの低水準となっている。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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