<一撃!裏銘柄>受注拡大で成長期待――北川精機

株式

2024/2/29 12:25

 受注拡大局面の北川精機<6327.T>をマークしたい。

 プリント基板プレス装置を手掛ける同社は、今6月期の連結業績について営業利益を7.6億円(前期比3%増)と予想している。好調だった海外案件が一服するものの原価低減への取り組みにより減収増益を見込む。上期は前年同期比2.3倍の営業増益を達成(営業利益4.5億円)し、通期計画の進ちょく率も59%と強含みだ。

 産業機械事業の四半期受注高は、第2四半期(昨年10-12月)が19.7億円となり、第1四半期(7-9月)の3.6億円から急拡大した。CCL(銅張積層板)成形用プレスや搬送機械など、多様な案件を獲得している。

 同社は、「複合制御システム」の技術を基盤にプレス装置や樹脂成形装置、FAシステムを展開し、半導体市場の成長をとらえている。プリント基板の材料となるCCLについては、国内大手の設備投資意欲が旺盛だ。同社の製品はアジアメーカーと比較し技術的な競争力に優れるため、価格転嫁も順調なもよう。省人化ニーズに加え、脱中国の観点から台湾企業が東南アジアにシフトしていることも追い風となる。

 新株予約権の発行により株価が調整したものの、下値支持ゾーンの600円台に達したことで目先の売りものは一巡したとみられる。PER9倍台は割安で、テクニカルでも週足一目均衡表の先行スパン「雲」が下値サポートとして機能する。

提供:ウエルスアドバイザー社

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