<新興国eye>トルコ4月消費者信頼感指数、80.5―2カ月連続上昇、10カ月ぶり高水準

新興国

2024/4/23 8:57

 トルコ統計局が22日発表した4月の消費者信頼感指数(季節調整後)は前月比1.4%上昇の80.5と、前月(3月)の79.4(前月比0.02%上昇)を大幅に上回り、2カ月連続で上昇、23年6月(85.1)以来10カ月ぶりの高水準となった。ただ、1年前の87.5を8.0%下回っている。

 消費者信頼感指数は23年5月に91.1と、18年7月(92.1)以来4年10カ月ぶりの高水準に達し、直近ピークとなって以降、同8月(68.0)まで3カ月連続で低下したが、同9月(71.5)から回復傾向にある。

 サブ指数のうち、向こう12カ月の経済の先行きを占う景気期待指数は前月比4.4%上昇の78.1と、前月の74.9(前月比0.9%上昇)を大幅に上回り、2カ月連続で上昇。依然、23年7月(82.2)以来の高水準となっている。

 ただ、1年前と比べた現在の家計収入の状況を示す現況指数は同2.3%低下の65.0と、前月の66.6(同0.7%低下)を下回り、3カ月連続で低下、23年12月(63.4)以来の低水準となった。

 このほか、向こう12カ月の家計収入の先行きを占う家計指数は同5.0%上昇の82.9と、前月の78.9(同0.9%上昇)を大幅に上回り、2カ月連続で上昇。23年6月(85.8)以来の高水準となった。

 向こう12カ月の失業者数の先行きを占う雇用期待指数は同2.9%低下の74.9と、前月の77.2(同1%上昇)を下回り、6カ月ぶりに低下。23年12月(73.1)以来の低水準となった。同指数の上昇は雇用増、反対に低下は雇用減を示す。

 また、向こう12カ月のインフレの先行き(減速期待)を占うインフレ指数は同5.0%上昇の56.2と、前月の53.5(同1.9%低下)を上回った。同指数の上昇はインフレ低下を意味する。

 向こう12カ月の耐久財を購入すべきかどうか判断する耐久財購入判断指数は同1.2%低下の95.8と、前月の同0.5%低下の97.0に続き、3カ月連続で低下、23年12月(94.5)以来の低水準となった。

 同指数はゼロから200までで算出され、判断の分かれ目は100で、100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

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