<米国株情報>エヌビディアは乱高下、高値更新後に一時急落

株式

2024/3/11 10:09

 グラフィック・プロセッサ(GPU)大手エヌビディア<NVDA>が8日、上場来高値を前日比5%超高の974.00ドルに切り上げたあと、6%超急落するなど乱高下した。

 足元で、通信用半導体大手ブロードコム<AVGO>が7日の四半期決算発表後に7%急落しているほか、ファブレス半導体メーカー大手マーベルテクノロジーグループ<MRVL>も7日の四半期決算発表後、11%急落するなど、一部の同業他社の株価が低迷しており、市場はAIブームの一服がエヌビディアの下落の背景にあるとみている。

 8日はエヌビディアの急落を受けて半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やAI(人工知能)向けサーバー大手スーパーマイクロコンピューター<SMCI>も下落した。ポートフォリオの見直し時期に来ているとの見方もある。

 エヌビディアの株価は8日、前日終値比5.55%安の875.28ドルと、急落して引け、6営業日続伸で止まった。これは23年5月31日の5.7%安以来、10カ月ぶりの大幅安。また、引け後の時間外取引でも続落、米東部時間午後7時59分時点で、8日終値比2.77%安の851ドルとなった。過去3カ月間で約84%高、年初来で約77%高、過去12カ月間では約281%高。週末時点の時価総額は2兆1880億ドル。

 なお、8日はエヌビディアのAIプラットフォーム「NEMO(ネモ)」が3人の小説家から著作権侵害で提訴されたと報じられている。エヌビディアのNEMOが使用する19万冊超の書籍データの中に3人の著書が含まれているとし、損害賠償を求めているという。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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