<新興国eye>トルコ1月総売上高指数、前月比5.1%上昇に減速―建設業は急加速も他業種が鈍化

新興国

2024/3/12 8:52

 トルコ統計局が11日発表した1月の総売上高指数(15年=100)は前月比5.1%上昇と、前月(12月)の同6.8%上昇から減速、23年11月(2.3%上昇)以来の低い伸びとなった。

 前年比も63.5%上昇と、前月の71.7%上昇から4カ月ぶりに伸びが減速、23年6月(55.8%上昇)以来の低い伸び。

 セクター別の前月比では、建設業は伸びが加速したが、サービス業と卸・小売業、鉱工業はいずれも減速した。建設業は9.5%上昇(前月は5.2%上昇)と、最も高い伸び。次いで、サービス業が6.2%上昇(同6.6%上昇)、卸・小売業は4.7%上昇(同7.7%上昇)、鉱工業は4.6%上昇(同5.6%上昇)。鉱工業のうち、製造業は4.7%上昇(同5.6%上昇)、鉱業は0.9%上昇(同4.5%上昇)だった。

 サービス業のうち、情報通信は12.1%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで、専門・科学技術サービスが12%上昇、業務支援サービスは6.7%上昇、ホテル・レストランは6.6%上昇、不動産は5.3%上昇。対照的に運輸・倉庫は2.7%上昇と、最も低い伸びとなった。

 前年比では、建設業が99.4%上昇(前月は85.2%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いで、卸・小売業が60.7%上昇(同73.9%上昇)、サービス業は77.9%上昇(同79.2%上昇)、鉱工業は58.3%上昇(同59.9%上昇)と、建設業は加速したが、卸・小売業とサービス業、鉱工業がいずれも減速。鉱工業のうち、鉱業は72.8%上昇(同72.9%上昇)、製造業も57.9%上昇(同59.5%上昇)と、いずれも減速している。

 サービス業のうち、業務支援サービスが100.4%上昇と、最も高い伸び。次いで、専門・科学技術サービス業が91.9%上昇、情報通信は93.3%上昇、ホテル・レストランは89.4%上昇、運輸・倉庫は72.3%上昇。対照的に不動産は14.1%上昇と、最も低い伸びだった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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