日経平均は440円程度安、権利落ちで手がかり材料に乏しい=28日前場

 28日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比440円程度安い4万322円前後で推移する。午前9時1分には同473円20銭安の4万289円53銭を付けている。きょう28日は3月期末の配当権利落ち日にあたり、約260円のマイナス影響が出ているが、それを差し引いても下げとなるなど、手がかり材料に乏しいなか弱含みの展開となっている。現地27日の米国株式市場では、模様眺めのなか、下落していた反動や自律反発狙いの買いで、NYダウ、ナスダック総合指数がともに反発。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比35円高の4万465円だった。

 業種別では、33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇している。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、大林組<1802.T>、清水建<1803.T>などの建設株も軟調。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も弱い。一方、東電力HD<9501.T>、中部電<9502.T>などの電気ガス株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が高い。

 個別では、北越コーポ<3865.T>、浅沼組<1852.T>、ITM<2148.T>、グランディ<8999.T>、東洋建<1890.T>などが下落。半面、野村マイクロ<6254.T>、GLM<3486.T>、ソースネクス<4344.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>、ロードスター<3482.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時5分時点で、1ドル=151円台の半ば(27日は151円70-72銭)、1ユーロ=163円台の後半(同164円25-29銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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