日経平均は177円程度高、買い一巡後は上値の重い展開に=29日前場

 29日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比177円程度高い4万345円前後で推移する。午前9時15分には同252円81銭高の4万420円88銭を付けている。きのう28日に大幅反落した反動や、押し目を拾う動きから、買いが先行した。ただ、戻り待ちの売りに加え、週末、月末、年度末が重なることから積極的な売買は限られているもようで、上値は重い。現地28日の米国株式市場は、29日に経済指標の発表や「聖金曜日」の休場を控え、方向感に欠け、NYダウが反発し終値ベースで史上最高値を更新した一方、ナスダック総合指数は反落するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比130円高の4万360円だった。

 業種別では、33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落している。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が上昇。大林組<1802.T>、清水建<1803.T>などの建設株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も高い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が安い。

 個別では、アイネット<9600.T>、セガサミーH<6460.T>、フジHD<4676.T>、デジタルHD<2389.T>、M&A総研<9552.T>などが上昇。半面、JDI<6740.T>、さくら<3778.T>、ビジョナル<4194.T>、黒崎播磨<5352.T>、ソースネクス<4344.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=151円台の前半(28日は151円43-45銭)、1ユーロ=163円台の前半(同163円55-59銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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