日経平均は77円程度高、買い一巡後は上値の重い展開=12日前場

 12日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比77円程度高い3万9520円前後で推移する。現地11日に発表された米3月PPI(生産者物価指数)では、根強いインフレが確認されたものの、足元で堅調な値動きを示していたナスダック総合指数は反発。終値ベースでの史上最高値を更新したことが刺激材料となり、買いが先行。午前9時3分には、同332円19銭高の3万9774円82銭を付けている。買い一巡後は、戻り待ちの売りが出ているようで、上値の重い動きとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比225円高の3万9220円だった。日経平均先物・オプション4月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は3万9820円59銭。

 業種別では、33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落している。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、ニデック<6594.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株が上昇。芙蓉リース<8424.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も高い。OLC<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も堅調。テルモ<4543.T>、島津製<7701.T>などの精密機器株や、KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株もしっかり。一方、東電力HD<9501.T>、関西電<9503.T>などの電気ガス株や、ニトリHD<9843.T>、ファストリテ<9983.T>などの小売株が安い。

 個別では、ローツェ<6323.T>、さくら<3778.T>、オオバ<9765.T>、大黒天<2791.T>、ベルク<9974.T>などが上昇。半面、新光商<8141.T>、C&R社<4763.T>、佐鳥電機<7420.T>、三井ES<7003.T>、ビーウィズ<9216.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=153円前後(11日は153円12-14銭)、1ユーロ=164円のトビ台(同164円50-54銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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