日経平均は200円高、米ハイテク株上昇受け堅調に推移、上値は戻り売りも=12日前場

 12日前場の日経平均株価が、前日比200円03銭高の3万9642円66銭と3日ぶりに反発。TOPIX(東証株価指数)も同17.06ポイント高の2764.02ポイントと続伸した。朝方から買いが先行し、日経平均は午前9時3分に同332円19銭高の3万9774円82銭を付けた。現地11日に発表された米3月PPI(生産者物価指数)で、根強いインフレが確認されたものの、ハイテク株が堅調な値動きを示し、ナスダック総合指数が終値ベースでの史上最高値を更新したことが、支えとなった。買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される場面もみられたが、総じて堅調に推移した。東証プライム市場の出来高は9億618万株、売買代金は2兆6648億円。騰落銘柄数は値上がりが1011銘柄、値下がりは556銘柄、変わらずは85銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、ニデック<6594.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株が上昇。芙蓉リース<8424.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、AGC<5201.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株も高い。テルモ<4543.T>、島津製<7701.T>などの精密機器株や、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も堅調。花王<4452.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株もしっかり。一方、ニトリHD<9843.T>、ファストリテ<9983.T>などの小売株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が安い。

 個別では、ローツェ<6323.T>、さくら<3778.T>、オオバ<9765.T>、ベルク<9974.T>、タツモ<6266.T>などが上昇。半面、新光商<8141.T>、C&R社<4763.T>、佐鳥電機<7420.T>、三井ES<7003.T>、Sansan<4443.T>などが下落した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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