香港前場:ハンセン1.3%高で続伸、上海総合は0.6%上昇

サーチナ

中国株

2024/4/18 13:41

 18日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比217.45ポイント(1.34%)高の16469.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.33ポイント(1.45%)高の5833.02ポイントと続伸した。売買代金は521億1620万香港ドルとなっている(17日の前場は506億5650万香港ドル)。

 中国の景気支援スタンスが改めて材料視される流れ。国家発展改革委員会の劉副主任は17日、第1四半期に経済と社会の発展は良いスタートを切ったとしたうえで、マクロ政策の実施に力を入れていくと強調した。先ごろ公表された1兆人民元(約21兆3000億円)規模の超長期特別国債発行計画に関しては、すでに予算が割り振られたことも明らかにしている。また、中国当局は最近、景気対策の一環として、消費財の買い替えや大規模設備の更新に向けた促進策を打ち出した。米中対立の警戒感などで朝方は弱含む場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が9.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.7%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.0%高と上げが目立った。

 セクター別では、中国の金融が高い。上記した中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.0%、中国人寿保険(2628/HK)が3.9%、招商銀行(3968/HK)が3.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.3%、中国国際金融(3908/HK)が4.1%、海通証券(6837/HK)が2.6%ずつ上昇した。

 自動車セクターもしっかり。上述したディーラーのほか、完成車メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が3.9%高、蔚来集団(9866/HK)が3.5%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.2%高で引けた。

 中国消費セクターも物色される。テレビの創維集団(751/HK)が5.5%高、スポーツシューズの安踏体育用品(2020/HK)が5.0%高、火鍋チェーンの呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.4%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が4.3%高、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.5%高で前場取引を終えた。

 半面、建材や非鉄など素材セクターの一角はさえない。中国建材(3323/HK)が6.6%、中国西部水泥(2233/HK)が2.8%、中国宏橋集団(1378/HK)が4.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.7%ずつ下落した。中国建材については、2024年第1四半期(1~3月)業績の赤字拡大見通しを報告したことも売り材料視されている。

 一方、本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%高の3088.33ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。金融株、ハイテク株、不動産株、医薬株、素材株、インフラ関連株、空運株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、海運株も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

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