日経平均は1260円安と急反落、半導体売りに中東情勢ダメ押しで全面安=19日前場

 19日前場は日経平均株価が、前日比1260円89銭安の3万6818円81銭、TOPIX(東証株価指数)が同74.38ポイント安の2603.07ポイントといずれも大幅に反落して取引を終えた。現地18日のSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が続落したことから、半導体関連株が急落。半導体関連株は指数寄与度が高く、日経平均の急落を招いた。さらにイスラエルによるイランへのミサイル攻撃も伝わり、午前11時25分に、同1346円64銭安の3万6733円06銭を付けている。東証プライム市場の出来高は10億8883万株、売買代金は2兆7513億円。騰落銘柄数は値上がりがわずか47銘柄で、値下がりは1600銘柄と全体の9割を超えた。変わらずは5銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち30業種が下落し、3業種が上昇した。アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株や、ディスコ<6146.T>、SMC<6273.T>などの機械株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も軟調。信越化<4063.T>、日東電<6988.T>などの化学株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も弱い。一方、原油高の思惑からINPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が買われ、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株もしっかり。

 個別では、タツモ<6266.T>、いなげや<8182.T>、TOWA<6315.T>、ローツェ<6323.T>、ソシオネクス<6526.T>などが下落。半面、さくら<3778.T>、富士石油<5017.T>、ブロンコB<3091.T>、コスモエネH<5021.T>、川崎汽<9107.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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