<新興国eye>トルコ4月景況感指数、前月比1%低下の99―再び好不況の閾値下回る

新興国

2024/5/2 8:44

 トルコ統計局が4月29日発表した経済状況を示す4月景況感指数は前月比1.0%低下の99.0と、前月(3月)の同1.0%上昇の100.0から悪化、好・不況の判断の分かれ目である「100」を下回った。23年12月(96.4)以来4カ月ぶりの低水準。3月は9カ月ぶりに100に達していた。

 サブ指数の消費者信頼感指数は前月比1.4%上昇の80.5と、前月の同0.02%上昇に続き、2カ月連続で改善、23年6月(85.1)以来の高水準となった。ただ。依然、好不況の閾値である100を下回っている。

 小売・卸売セクター信頼感指数も同1.9%上昇の115.5となり、前月の同1.0%低下から4カ月ぶりに改善、1月(115.6)以来3カ月ぶりの高水準となった。依然、好不況の閾値である100を上回っている。

 対照的にサービスセクター信頼感指数は同2.8%低下の117.1と、前月の同1.5%上昇から5カ月ぶりに悪化、1月(116.8)以来、3カ月ぶりの低水準となった。

 建設セクター信頼感指数は同横ばいの88.6と、前月の同3.6%低下から下げ止まったが、依然、23年2月(88.0)以来の低水準。季節調整後の実態部門(製造業)信頼感指数も同横ばいの103.5と、前月の同1.5%上昇から伸びが止まった。ただ、依然、23年11月(103.9)以来の高水準となっている。

 景況感指数は消費者信頼感指数などサブ指数からなる総合指数で、好・不況の判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的」、100を下回ると「悲観的」を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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