日経平均は215円程度高、買い一巡後は戻り待ちの売りに押される格好=16日前場

 16日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比215円程度高い3万8600円前後で推移する。現地15日の米国株式市場で、NYダウが約1カ月半ぶりに終値ベースで史上最高値を更新し、ナスダック総合指数も連日で史上最高値を塗り替えたことを受け、買いが先行。午前9時5分には、同511円80銭高の3万8897円53銭を付けた。ただ、買い一巡後は前日15日と同様に、戻り待ちの売りに押される格好となり、上げ幅を縮小する展開となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比325円高の3万8705円だった。

 業種別では、33業種のうち11業種が上昇、22業種が下落している。電通グループ<4324.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株が上昇。タカラトミー<7867.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、リンナイ<5947.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も堅調。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株が下げている。

 個別では、スタティアH<3393.T>、エムアップH<3661.T>、化工機<6331.T>、SREHD<2980.T>、ニッパツ<5991.T>などが上昇。半面、新光商<8141.T>、曙ブレキ<7238.T>、ネットプロテ<7383.T>、Eギャランテ<8771.T>、ヤマシンF<6240.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=153円台の後半(15日は156円09-11銭)、1ユーロ=167円台の半ば(同168円97銭-169円01銭)と、前日よりも円高方向で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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