<新興国eye>ブラジル中銀週報:24年インフレ見通しを3.86%上昇に引き上げ

新興国

2024/5/28 8:55

 ブラジル中央銀行が27日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、IPCA(拡大消費者物価指数)で見た24年のインフレ見通しは前週予想の3.80%上昇から3.86%上昇に引き上げられた。引き上げは3週連続。1カ月前は3.73%上昇だった。25年の見通しも3.74%上昇から3.75%上昇に引き上げられた。引き上げは4週連続。1カ月前は3.60%上昇だった。

 また、24年の実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の2.05%増に据え置かれた。1カ月前は2.02%増だった。25年の見通しも2.00%増に据え置かれた。据え置きは24週連続。

 24年末時点の政策金利見通しは前週予想の10.00%に据え置かれた。1カ月前は9.50%だった。25年末時点の見通しも9.00%に据え置かれた。据え置きは5週連続。6月19日の次回会合時点の見通しも10.25%に据え置かれた。据え置きは3週連続。1カ月前は10.00%だった。現在の金利水準は10.50%なので0.25ポイントの小幅利下げを意味する。

 一方、為替(対ドル)レートの見通しは、24年末時点の見通しが前週予想の5.04レアルから5.05レアルに引き上げられた。引き上げは2週連続。1カ月前は5.00レアルだった。25年末時点の見通しは5.05レアルに据え置かれた。据え置きは5週連続。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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