ネットスターズ「『StarPay』の利用拡大続く」=安達源CFOに聞く(1)

株式

2024/6/6 9:15

 ネットスターズ<5590.T>はQRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済サービスを店舗に一括で導入・運用管理するマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」の提供を手掛ける。QRコード決済の接続ブランド数は海外ブランドを含めた50ブランド以上で国内最大級。2023年9月に東証グロース市場に上場した。23年12月期は赤字だったが、今期は黒字転換を見込んでいる。同社の現状と今後について安達源取締役CFO(最高財務責任者)に聞いた。

 ――「StarPay」の強みは何ですか。

 「日本をはじめ世界でキャッシュレス決済が普及していて、店舗が個別に契約・売上管理を行おうとすると、管理が大変煩雑になるのが現状です。こうした中で、加盟店は『StarPay』を導入することにより、クレジットカード決済や50以上ものQRコード決済に対応できるメリットは大きいでしょう。また、世界最先端技術であるクラウドネイティブインフラやコンテナ技術を採用していることから、お客様の実態にあわせた利用形態で、決済総額が大きくなっても、低い管理コストと高い安全性を実現しています。

 中でも、23年の決済処理成功率99.99%という、安全性が最大の強みです。メリットの多さから新規顧客開拓が進み、解約率はごく低いため、GPV(決済取扱高)は拡大が続いています。『StarPay』のビジネスモデルは、決済額に応じた加盟店の手数料から決済事業者の手数料を差し引いた純額が当社の収益になるというもので、GPV拡大とともに、今後も『StarPay』関連の収益拡大は続くでしょう」

 ――「StarPay-DX」として、数多くのDX(デジタルトランスフォーメーション)商材もそろえています。

 「『StarPay-DX』を利用することで、加盟店は決済にプラスしてワンストップでDX化を実現できます。具体的には、ネイティブアプリだけでなく、ミニアプリも活用し、セルフレジ、会員登録、モバイルオーダー、テーブルオーダー、クーポン発行、プロモーションなど、さまざまなDX製品を提供します。このうち、セルフレジシステムは映画館を中心に提供してきましたが、最近では商業施設へも利用が広がってきました。また、『StarPay』と『StarPay-DX』のクロスセルを推進していることから、それぞれの導入が進めば、加速度的な収益の拡大が期待できるでしょう」(2)へつづく

提供:ウエルスアドバイザー社

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