日経平均は145円程度高、買い先行後も堅調推移=10日前場

 10日午前10時すぎの日経平均株価は、前週末比145円程度高い3万8828円前後で推移。午前9時46分には、同211円32銭高の3万8895円25銭を付けている。前週末7日に下げ渋る動きをみせていたことや、外国為替市場で円がドルに対して弱い動きとなっていることから、輸出関連銘柄を中心に買いが先行。その後も堅調な値動きが続いている。現地7日の米国株式市場は、米5月雇用統計を受け、NYダウが4日ぶりに反落し、ナスダック総合指数は続落。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比変わらずの3万8650円だった。

 業種別では、全33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落している。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も高い。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も堅調。関西電<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が安い。

 個別では、シーイーシー<9692.T>、カナモト<9678.T>、安田倉<9324.T>、ベステラ<1433.T>、ミガロHD<5535.T>などが上昇。半面、M&A総研<9552.T>、M&Aキャピ<6080.T>、アイル<3854.T>、ストライク<6196.T>、花王<4452.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=156円台の後半(前週末7日は155円41-43銭)、1ユーロ=169円前後(同169円28-32銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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