シェアRTが連日の最高値――新株予約権行使禁止で買い安心感

新興ニュース

2018/7/2 17:30

 シェアリングテクノロジー(=シェアRT、3989・M)が4日続伸し、連日の最高値更新となった。メルカリ(4385・M、情報通信)の上場に前後してマザーズ市場が軟化し、市場内でのリバランスともみられる動きが出ているが、シェアRTは成長性を評価する動きが継続している。

 「生活110番」を中心とするライフサービス領域に特化したメディアサイト運営が主力で、IPO(新規上場)以降はM&A(企業の合併・買収)で事業領域を拡大中。前週末は1対3の株式分割実施と自社株買いを好感され、この日は大和証券に対して新株予約権の行使禁止通知を行ったことが手掛かりとなった。新株予約権は6月に発行したもので、行使価格が時価に合わせて修正されるほか、資金需要や株価動向を勘案して行使状況をコントロールできるように行使要請と行使禁止ができる条項が付されている。今回は来9月期業績の達成に向けた計画の中で、新株予約権行使に伴う資金調達の必要がないことが2019年9月期第1四半期まで行使を禁止した。

 当面の需給悪化が避けられたことで、買い安心感が高まった形。目先的な過熱感はあるものの、時価総額はまだ300億円未満で評価余地が大きく残っている。

(写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ