<米中間選挙>順当通過、ドル・円は年内1ドル=115円を指向―あおぞら銀行・諸我氏

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2018/11/7 15:28

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 あおぞら銀行総合資金部 部長 諸我晃氏―米中間選挙は与党・共和党が上院で過半数の議席を押さえ、野党・民主党が下院で多数派に返り咲くという概ね事前の予想通りで決着する見通しとなった。不透明感が払しょくされることに加え、今後の米経済指標で堅調さが確認され、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが決定するというシナリオを前提に、年内は1ドル=115円を指向する形でドル買い・円売りが緩やかに進むとみている。

 米議会は上下両院で「ねじれ」が生じることになるが、過去に見られた連邦債務上限の引上げ法案をめぐる混乱のような事態は当面なく、喫緊の問題ではない。トランプ大統領が打ち出したインフラ投資政策などは民主党でも賛意を示す議員がおり、折り合える事案もある。両党が激しく対立するとすれば、移民問題が筆頭に挙がるだろう。

 目先は11月末の20カ国・地域(G20)首脳会議における米中首脳会談に関心が移りそうだが、トランプ大統領が譲歩してまで合意したいとは思えない。長期化することも起こり得るシナリオだとしても、「堅調な米経済・強いドル」は揺るがないとみる。

 年明けは利上げ打ち止め観測が強まることが想定され、方向感としてはドル売り・円買いに傾く可能性が大きいとみている。

(イメージ写真提供:123RF)

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