<相場の読み筋>11月19日
2018/11/19 7:33
前週末16日の米国株式は、NYダウが前日比123.95ドル高の2万5413.22ドルと続伸、ナスダック総合指数は同11.159ポイント安の7247.873ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億5753万株、ナスダック市場が23億7337万株だった。トランプ米大統領は16日、今月30日から開催されるG20(20カ国・地域)首脳会議で、中国との首脳会談の内容によっては中国製品に追加の関税を課さない可能性も示唆。米中の貿易摩擦激化への警戒感が後退し、買い優勢の展開となった。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズやユナイテッドヘルス、マクドナルドなどが値上がり率の上位に入っている。
19日の東京株式は反発後、もみ合いか。前週末16日に弱含みで推移していた反動や現地16日の米国株高を受け、買いが先行しそうだ。ただ、手掛かり材料に乏しいことから上値は重そう。また、パプア・ニューギニアで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で、首脳宣言を巡り米中の対立が明らかとなり、先行き不透明感が台頭し見送りムードが強まる可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の後半(前週末16日終値は113円29-30銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円50-54銭)と円安に傾いている。前週末16日のADR(米国預託証券)は、円換算値で高安まちまちながら、LINE<3938.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比95円高の2万1745円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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