<相場の読み筋>11月30日
2018/11/30 7:25
29日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比27.59ドル安の2万5338.84ドル、ナスダック総合指数が同18.510ポイント安の7273.082ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億13万株、ナスダック市場が19億704万株だった。前日に大幅高を演じていただけに、利益確定売りに押された。また、G20(20カ国・地域)首脳会議を控えることもあり、模様眺めムードが広がったようだ。米10月個人所得は前月比0.5%増と市場予想平均の同0.4%増を上回ったが、市場の反応は限定的だった。NYダウ採用銘柄では、インテルやビザ、アメリカン・エキスプレスなどが値下がり率の上位に入っている。
30日の東京株式は、もみ合いとなりそう。堅調な地合いが続くなか、しっかりした動きになることが期待されるが、G20首脳会議での貿易協議の行方を見極めたいとして、様子見気分が広がりそうだ。月末と週末が重なることもあり、ポジション調整の売りが重しとなり、取引終了にかけ軟調な展開を強いられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(29日終値は113円24-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同128円92-96銭)と円安方向にある。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、富士フイルム<4901.T>、ホンダ<7267.T>、三住トラスト<8309.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比50円高の2万2290円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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