<相場の読み筋>12月10日

2018/12/10 7:36

 前週末7日の米国株式は、NYダウが前日比558.72ドル安の2万4388.95ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同219.007ポイント安の6969.252ポイントと大幅に反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億3543万株、ナスダック市場が24億1163万株だった。ナバロ米大統領補佐官が、米中の90日間の貿易協議に関し、期限内に合意できなかった場合、関税を引き上げる考えを示したと報じられ、先行き不透明感が台頭。NYダウは一時、660ドルを超える下げをみせる場面もあった。11月米雇用統計は、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比15万5000人増で、市場予想平均の同19万8000人増を下回った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアップル、アマゾン・ドット・コムなどが下落し、同指数の重しとなった。

 10日の東京株式は反落スタート後、軟調な展開か。前週末7日の米国株が下落した動きを受け、売りが先行するとみられる。日経平均株価は、11月21日の安値2万1243円が意識される場面もありそう。売り一巡後は、時間外取引での米株価先物や中国・上海総合指数の動きをみたいとして、手控えムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の半ば(前週末7日終値は112円77-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円24-28銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、ファナック<6954.T>、ソニー<6758.T>などを中心に、7日の東京終値に比べ、全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比285円安の2万1335円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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