<相場の読み筋>4月26日

2019/4/26 7:32

 25日の米国株式は、NYダウが前日比134.97ドル安の2万6462.08ドルと続落、ナスダック総合指数は同16.667ポイント高の8118.682ポイントと反発して取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が7億9252万株、ナスダック市場が20億6239万株だった。3M(スリーエム)が1-3月期の決算を発表し、通期の業績予想を引き下げたほか、人員整理を行うことを明らかにした。さえない業績見通しが嫌気され同社株が急落、NYダウの重しとなった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアルファベット(グーグルの持株会社)、フェイスブックなどが買われ、同指数の上昇を支えた。通常取引終了後、1-3月期の決算を発表したインテルが、時間外取引で下げ幅を拡大した。

 26日の東京株式は、軟調な展開か。現地25日の米国株式は、NYダウが続落した一方、ナスダック総合指数は反発するなど、まちまちの動きだった。あす27日から10連休となることから、様子見気分が広がると見込まれ、ポジション調整の売りが優勢となりそう。消去法的に、短期資金による値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(25日終値は111円83-84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同124円73-77銭)と円高に振れている。対ドルでの円高進行に神経質な動きとなることも予想される。25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、任天堂<7974.T>、野村<8604.T>などを中心に、25日の東京終値に比べほぼ全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、25日の大阪取引所終値比150円安の2万2200円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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