日経平均は106円高と5日続伸、NYダウ高支えに買い先行、一時下げ転換も切り返す=9日前場

 9日前場の日経平均株価は前週末比106円32銭高の2万1305円89銭と5営業日続伸。朝方は、前週末6日のNYダウ高を支えに買いが先行した。いったん下げに転じたが、すかさず切り返した。為替相場の落ち着きもあって一時2万1333円51銭(前週末比133円94銭高)まで上げ幅を広げた。一巡後は、円やや強含みで伸び悩む場面もあったが、前引けにかけては持ち直しの動きとなった。

 東証1部の出来高は4億1556万株、売買代金は7137億円。騰落銘柄数は値上がり1509銘柄、値下がり525銘柄、変わらず109銘柄。

 市場からは「相場はしっかりだ。中国人民銀行が6日に預金準備率の引き下げ(16日から実施)を発表し、欧米の金融緩和期待も相場上昇の背景にある。一部にはリバランスの動きもある」(国内証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株や、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が堅調。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も買われた。

 半面、大阪ガス<9532.T>、東電力HD<9501.T>などの電気ガス株が軟調。LIXILG<5938.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。

 個別では、gumi<3903.T>が一時ストップ高となり、アイル<3854.T>、じもとHD<7161.T>、PCDEPO<7618.T>、ダブルスタン<3925.T>などの上げも目立った。半面、ポールHD<3657.T>、アトラ<6029.T>、サニックス<4651.T>、カナモト<9678.T>、レオパレス<8848.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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