(再送)カシオが年初来高値、野村証は「Neutral」継続、目標株価は1600円に引き上げ

株式

2019/9/17 16:43

 カシオ計算機<6952.T>が53円高の1641円まで買われ、9月12日に付けた年初来高値1612円を更新した。野村証券では13日付で、投資判断「Neutral」(中立)を継続、目標株価は1400円から1600円に引き上げている。

 足下はG-SHOCKを中心に時計事業が好調で、中期的にもスマートウオッチを含んだ新規事業の立ち上がりに注目できようとコメント。一方で、「G-SHOCK以外の時計の売上減少リスク、楽器やシステムなど非時計事業の回復の遅れなどには注意が必要だ」とも指摘。年60億円程度の戦略投資枠を設定するなど、短期利益の追求ではなく、中長期での企業価値向上を目指す経営方針は前向きに評価できるだろうとしている。

 目標株価1600円は、21年3月期の修正連結1株利益予想101円にPER約16倍を適用し算出されている。中国を中心にG-SHOCKの販売が加速していることなどを踏まえ、RN Large Cap(除く金融)平均の約14倍に対するプレミアム幅を1-2割に引き上げられている。

 同証券では業績予想を修正、連結営業利益について、20年3月期325億円(前期比7.4%増、従来320億円、会社側計画は315億円)、21年3月期345億円(従来340億円)、22年3月期365億円(同360億円)と試算している。

 17日の終値は、前週末比38円高の1626円。

提供:モーニングスター社

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