<相場の読み筋>9月19日

2019/9/19 7:32

 18日の米国株式は、NYダウが前日比36.28ドル高の2万7147.08ドルと続伸、ナスダック総合指数は同8.624ポイント安の8177.392ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億7264万株、ナスダック市場が21億5869万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、中国との貿易摩擦の影響を考慮し、米経済の減速を防ぐ措置として政策金利の0.25%引き下げを決定した。同委員による先行き見通しでは、参加者17名のうち10名が金利の据え置きか引き上げを想定していることが判明。利下げ打ち止め感から、NYダウは一時、210ドルを超える下げをみせる場面もあった。その後、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見で「景気拡大を持続させるため適切な行動をとる」と発言し、NYダウはプラスに転じた。同指数採用銘柄では、JPモルガンやアップル、マイクロソフトなどが値上がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう18日の日経平均株価は11日ぶりに反落したものの、17日終値近辺でもみ合う時間帯が長く、比較的底堅い展開だった。現地18日の米国株式が、利下げ後のパウエルFRB議長の発言を受け、落ち着きを取り戻していることもあり、買いが先行しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(18日終値は108円19-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の半ば(同119円60-64銭)で推移。米利下げ後も、ドル・円相場がやや円安方向にあることも支えとなりそう。ただ、日銀決定会合の内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がる可能性もある。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、キーエンス<6861.T>、任天堂<7974.T>などが、18日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比110円高の2万1910円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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