<新興国eye>前週のインド株、米中貿易摩擦解消期待で反発=BRICs市況

新興国

2019/10/15 11:18

 前週(7-11日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の11日終値は前日比0.65%高の3万8127.08、週間ベースでも4日終値比1.20%高となり、反発した。8日はヒンズー教の「ダシェラ祭」の祝日で休場だった。

 週明け7日の指数は続落して始まった。前の週末、利下げを決めたインド準備銀行(RBI)が、同時に19年度(19年4月-20年3月)のGDP(国内総生産)見通しを前年同期比6.9%増から同6.1%増に、20年度第1四半期(4-6月)の見通しも同7.4%増から同7.2%増に下方修正したことが嫌気され、売り優勢となった。

 休場明け取引が再開された9日は3営業日ぶりに反発。安値拾いや値ごろ感による買い戻しが活発化した。外国人投資家が7日ぶりに買い越しとなったことや、米印貿易協議が合意したことも支援材料となった。

 10日は反落。IMF(国際通貨基金)がインドの景気回復が遅れていることを懸念するリポートを発表したことなどが嫌気された。

週末11日は反発した。 中国政府が米中通商協議の見通しについて、米国による10月15日からの2500億ドル相当の中国輸入品への追加関税率引き上げ(25%から30%へ)が中止されれば、部分合意の用意があると発表したことが好感された。

 今週(14-18日)のインド市場は、米中通商協議の第2段階協議や世界景気減速、中東情勢などの地政学リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースが注目される。主な経済指標の発表の予定は15日の9月輸出など。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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