日経平均は21円安と5日ぶりに反落、後場の後半に株価指数先物へややまとまった売り=17日後場

 17日の日経平均株価は、前日比21円06銭安の2万2451円86銭と5日ぶりに反落して取引を終了した。朝方は、直近の4営業日で約4.7%の上昇をみせていただけに、売りが先行。午前9時4分には、同48円00銭安の2万2424円92銭ときょうの安値を付けた。売り一巡後は、押し目を狙う動きが出たもようで、プラスに転じる場面もみられた。後場に入り、小幅高となる時間帯が長かったが、午後2時48分ごろ、株価指数先物にややまとまった売りが出たことから下げに転じた。為替市場は、ドル・円相場が1ドル=108円70銭台(16日終値は108円64-65銭)で、朝方にやや円安方向に振れた後は、小動きだった。東証1部の出来高は11億1478万株、売買代金は1兆9233億円。騰落銘柄数は値上がり636銘柄、値下がり1433銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「手掛かり材料難のなか、きのう16日に日経平均株価が年初来高値を更新したことで、個人投資家の投資マインドが変化し、売られづらい状況にあるようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が下落。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も安い。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も下げた。東証業種別指数は、7業種が上昇、26業種が下落している。

 個別では、大和冷機<6459.T>、アイル<3854.T>、極東証券<8706.T>、パイプドHD<3919.T>、ショーケース<3909.T>などが下落。半面、ベクトル<6058.T>、三信電気<8150.T>、ソフトクリH<3371.T>、メディアHD<3678.T>、三光合成<7888.T>などは上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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