<相場の読み筋>11月7日

2019/11/7 7:29

 6日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比0.07ドル安の2万7492.56ドル、ナスダック総合指数が同24.052ポイント安の8410.628ポイントで取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億8813万株、ナスダック市場が23億2220万株だった。ロイター通信社は6日、米政府高官の話として、米中の第1段階の貿易合意の署名が、当初予定の11月から12月に先送りされる可能性があると報道。米中貿易協議への楽観的な見方が後退し、利益確定売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、フェイスブックなどが下げ、同指数の重しとなった。

 7日の東京株式は、弱含みの展開か。6日の日経平均株価は連日で年初来高値を更新したものの、戻り待ちの売りに上値が重い展開だった。現地6日の米国株式が軟調な展開だったこともあり、売りが先行するとみられる。相場の地合いは悪くないとみられ、個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(6日終値は108円97-98銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円73-77銭)とやや円高に振れている。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、LINE<3938.T>、TDK<6762.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。20年3月期第2四半期(19年4-9月)の連結決算(IFRS)で営業損益が赤字に転落したソフバンG<9984.T>は、東京終値よりも安かったが、同社株の動向に注目が集まりそうだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所終値比変わらずの2万3300円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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