<特集>続・好決算銘柄ピックアップ(4)=丸全運―中期安定成長力に割り負け感も

株式

2019/11/15 17:46

 丸全昭和運輸<9068.T>に狙い目がある。20年3月期第2四半期(19年4-9月)の連結決算で営業利益42億2900万円(前年同期比20.4%増)を達成した。主力の物流事業において、貨物自動車運送、港湾運送、倉庫業など軒並み増収となり、収益拡大につながった。通期の同利益予想は84億円(前期比12.0%増)と最高益更新が続き、上期時点での進ちょく率は50.3%と順調に推移している。第7次中期経営計画によれば、最終年度の22年3月期に経常利益100億円(今期は前期比7.0%増の89億円)を目標とし、安定した利益成長が見込まれている点も注目される。

 株価は、7月4日の年初来高値3535円から10月4日の直近安値2801円にかけて調整を入れたが、その後は出直り足にシフトしている。足元では、日足一目均衡表上の「雲」上限を抜ける一方、25日・75日・200日の各移動平均線が収れんしつつあり、強力な下値サポートとして意識される。投資尺度面では、いまだPER7倍台、PBR0.7倍台と割り負け感が強く、水準訂正高の余地は十分にある。

提供:モーニングスター社

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