<相場の読み筋>11月21日

2019/11/21 7:45

 20日の米国株式は、NYダウが前日比112.93ドル安の2万7821.09ドルと続落、ナスダック総合指数が同43.926ポイント安の8526.732ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億2481万株、ナスダック市場が24億5159万株だった。米議会上院が19日、「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決したことを受け、米中貿易協議に対する不透明感が台頭。ロイター通信社は20日、関係者の話として、同協議の第1段階の合意が来年にズレ込む可能性があると報じたことなどから、NYダウは一時260ドル近い下げをみせる場面もあった。NYダウ採用銘柄では、ホームデポや3M(スリーエム)、ファイザーなどが値下がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は、底堅い展開か。朝方は、きのう20日の弱い動きや現地20日の米国株式が下落した動きなどから、売りが先行しそうだ。ただ、米国株が下げた要因のひとつの「香港人権・民主主義法案」に関しては、きのうの下落で大半は織り込み済みとみられ、影響は限定的にとどまることも想定される。日経平均株価は、8日の高値2万3591円からきのう20日の安値2万3086円まで、505円(約2.1%)の下げとなっていることや、心理的なフシ目の2万3000円に接近したことなどから、調整一巡感が浮上する可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(20日終値は108円43-44銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円01-05銭)とやや円安方向にある。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ZHD<4689.T>、コマツ<6301.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所終値比5円安の2万3135円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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