富士フイルムが3日ぶり反発、カナダのバイオベンチャーと抗真菌薬の候補化合物の導出で契約

株式

2019/11/22 17:01

 富士フイルムホールディングス<4901.T>が3日ぶりに反発し、17円高の5105円を付けた。同社グループの富士フイルム富山化学は21日、カナダのバイオベンチャーAppili Therapeutics(Appili社)と、抗真菌薬の候補化合物である「T-2307」の海外における開発権・販売権等を導出する契約を締結したと発表した。

 今回の契約締結により、富士フイルム富山化学は「T-2307」の開発権・販売権等をAppili社に譲渡するとともに、開発マイルストーンおよびロイヤルティーを受領する。「T-2307」は、富士フイルム富山化学が創製した抗真菌薬の候補化合物。真菌が各種臓器に感染する深在性真菌症を対象に新薬研究を進める中で、「T-2307」が実験動物等を用いた非臨床試験で薬剤耐性真菌を含む真菌に有効性を示すことを確認した。さらに米国で臨床第1相試験を実施するなど、臨床開発を進めている。

 22日の終値は、前日比33円安の5055円。

提供:モーニングスター社

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