<新興国eye>ベトナム中銀、商銀の短期預金比率と預貸率の上限を引き下げ

新興国

2019/11/27 12:24

 ベトナム国家銀行(中央銀行)はこのほど、商業銀行・海外銀行支店が中長期貸付に充当可能な短期預金の比率上限、預貸率(貸出金と預金の比率=LDR)の上限を定める通達第22号/2019/TT-NHNNを発出した。

 これによると、商業銀行・海外銀行支店の中長期貸付向け資金における短期預金の比率上限は以下の通り段階的に引き下げられる。

・20年1月1日-9月30日:40%

・20年10月1日-21年9月30日:37%

・21年10月1日-22年9月30日:34%

・22年10月1日以降:30%

 新通達は通達第16号/2018/TT-NHNNに替わるもので、20年1月1日に発効する。現行の通達第16号では、中長期貸付に充当可能な短期預金の比率上限は以下の通りとなっている。

・18年1月1日-12月31日:45%

・19年1月1日以降:40%

 また、新通達によると、商業銀行・海外銀行支店の預貸率上限は現行の90%から85%に引き下げられる。

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

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提供:モーニングスター社

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