日経平均は20円安と4日ぶり小反落、一時上げ転換も上値重い、イベント控え様子見=10日後場
10日後場の日経平均株価は前日比20円51銭安の2万3410円19銭と4営業日ぶりに小反落。朝方は、現地9日の欧米株安を受け、売りが先行した。前場の早い段階で2万3336円93銭(前日比93円77銭安)まで値を下げた。一巡後は、押し目買いもあって持ち直し、上げに転じて一時2万3449円47銭(前日比18円77銭高)まで強含んだ。その後は、小安い場面が目立ち、引けにかけて上値が重かった。新規の手掛かり材料に乏しく、現地11日のFOMC(米連邦公開市場員会)結果発表などイベントを控え、様子見気分となった。
東証1部の出来高は10億4711万株、売買代金は1兆9042億円。騰落銘柄数は値上がり989銘柄、値下がり1035銘柄、変わらず133銘柄。
市場からは「対中制裁関税『第4弾』の発動期限15日に向けてイベントが相次ぎ、確認するまで動けない状態だ。ただ、週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、コール(買う権利)・オプションの建て玉が読みにくく、(荒れる傾向があるとされる)水曜日に思惑的な先物売買が出る可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、関西電力<9503.T>、東電力HD<9501.T>などの電気ガス株が軟調。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も安い。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株や、ヤマトHD<9064.T>、SGHD<9143.T>などの陸運株も売られた。
半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が堅調。第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株や、日水<1332.T>などの水産農林株も高い。スクエニHD<9684.T>、LINE<3938.T>などの情報通信株も買われた。
個別では、ライクキッズ<6065.T>、カネコ種<1376.T>、トクヤマ<4043.T>、アトラエ<6194.T>、ポプラ<7601.T>などの下げが目立った。半面、エクセル<7591.T>(監理)がストップ高配分となり、学情<2301.T>、いであ<9768.T>、gumi<3903.T>、ミサワ<3169.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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