ブラジルレアル週間場況=ブラジル景気の先行き不透明感後退や、米中貿易協議進展を好感

経済

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2019/12/16 16:44

レアル高・円安 26.61円(+0.39円)

 レアル・円は週を通じて堅調に推移した。週初は9日のレアル・円はもみ合いが続いたが、ブラジル景気の先行きについて悲観的な見方が後退すると、レアル買い・円売りが優勢となった。10日はFOMC(米連邦公開市場委員会)や米中貿易問題に対する結果待ちの状態となり、レアル・円には様子見姿勢が強まった。ブラジル中央銀行は11日に政策金利を0.5ポイント引き下げたことを受けブラジル株式市場が堅調に推移したほか、大手格付け会社がブラジルの格付け見通しを引き上げたことから、レアル・円は上昇した。12日は、米中貿易協議の進展期待を背景にリスクオフの動きとなり、レアル買い・円売りが強まった。週末13日のレアル・円は高値圏を維持した。米中が第1段階の貿易協議で合意に達したことが好感された。

短期債利回りは低下、長期債利回りは上昇した。ブラジル中央銀行が利下げを行ったほか、米中の貿易協議が進展したことなどから、ブラジル債券は買い優勢の展開となった。レアル建て2年物債利回りは前週末の4.93%から4.88%に低下、レアル建て10年物債利回りは前週末の6.78%から6.79%に上昇して越週した。

提供:モーニングスター社

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