日経平均は451円安と大幅に3日続落、米イラン緊迫でリスク回避、値下がり1800超=6日大発会後場

 6日大発会後場の日経平均株価は前年末比451円76銭安の2万3204円86銭と大幅に3営業日続落。前場は、売り優勢の展開となった。米国とイランの緊迫化を背景に前週末3日の米国株式が下落するとともに円高・ドル安が進み、リスク回避の動きが強まった。下げ幅を拡大し、前引け近くには2万3148円53銭(前年末比508円09銭安)まで下落した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い観測を支えに下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけては上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は12億1971万株、売買代金は2兆2246億円。騰落銘柄数は値上がり277銘柄、値下がり1835銘柄、変わらず49銘柄。

 市場からは「米イラン問題がどう転ぶか読めず、外部環境不透明だ。中・長期の上昇トレンドは維持しているが、短期トレンドは崩れており、調整が尾を引く可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、キリンHD<2503.T>、日ハム<2282.T>などの食料品株も安い。三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も売られた。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も値を下げた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が上昇。

 個別では、ツナグGHD<6551.T>、ベネフィット<3934.T>、ペッパー<3053.T>、黒谷<3168.T>、アグロカネシ<4955.T>などの下げが目立った。半面、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>がストップ高となり、東京計器<7721.T>、鋳鉄管<5612.T>、キャンディル<1446.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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