日経平均は31円高と小反発、下げ転換後に持ち直す、不動産株や空運・陸運株など堅調=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比31円74銭高の2万3827円18銭と小反発。朝方は、ナスダック総合指数の最高値更新や、好決算を発表した米半導体大手インテルの時間外取引での上昇を支えに、半導体関連株中心に買われ、一時2万3869円38銭(前日比73円94銭高)を付けた。ただ、新型肺炎の感染拡大への警戒感は根強く、一巡後は利益確定売りに下げに転じ、後場早々に2万3755円32銭(前日比40円12銭安)まで軟化する場面があった。その後、プラス圏に持ち直し、大引けにかけて小高い水準でもみ合った。なかで、不動産株や空運・陸運株などが堅調に推移した。

 東証1部の出来高は9億6545万株、売買代金は1兆8103億円。騰落銘柄数は値上がり524銘柄、値下がり1536銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「週末で、来週は決算発表の本格化を控えており、総じて方向感に乏しい。新型肺炎リスクはくすぶったままであり、全体的に値下がり銘柄が多い。高値圏で持ち合ってはいるが、きっかけ次第で短期的な売りが膨らみやすい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株が堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ヤマトHD<9064.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も買われた。リクルートH<6098.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株や、アステラス薬<4503.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も高い。

 半面、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が軟調。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も安い。

 個別では、ホクシン<7897.T>、鋳鉄管<5612.T>、マルマエ<6264.T>、三益半導<8155.T>、グッドコムA<3475.T>などの上げが目立った。半面、エイトレッド<3969.T>、ネットワン<7518.T>、スバル興<9632.T>、エアーテック<6291.T>、SI<3826.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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