富士フイルムが堅調、三菱UFJモルガン証は「ニュートラル」・目標株価5500円でカバー再開

株式

2020/1/24 16:19

 富士フイルムホールディングス<4901.T>が堅調。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では23日付で、レーティング「ニュートラル」(中立)、目標株価5500円でカバーを再開している。

 ROE8%水準が見える状況にあり、株価はROE回復を織り込んでいると考え、「ニュートラル」を付与するとしている。ポイントとして、(1)不採算事業梃入れや新規事業への取り組みは既に業績寄与(2)業績拡大を支えてきたイメージングはチェキの成長一巡など業績面で踊り場局面。電子映像も競争環境の激化で状況は厳しい(3)ヘルスケア&マテリアルズの安定成長が業績を牽引する(4)ドキュメント事業においては、富士ゼロックス社の完全子会社化、米国ゼロックス社との提携解消など事業運営における自由度は増す――を挙げている。

 「従来ゼロックス経由でのみ製品を供給していた欧米市場に独自に参入が可能となる点は注目に値する」とする一方で、市場は成熟している状況で実質的に参入企業が1社増えることになり、さらなる価格競争を招く可能性など、同証券では必ずしも楽観視していないと指摘している。

 24日の終値は、前日比7円高の5704円。

提供:モーニングスター社

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