日経平均は233円安と大幅反落、売り一巡後の戻り限定、値下がり銘柄数1600超=3日後場
3日後場の日経平均株価は前週末比233円24銭安の2万2971円94銭と大幅反落。朝方は、リスク回避の売りが先行した。新型肺炎の感染拡大による世界的な景気減速懸念から前週末の米国株式が急落し、円高・ドル安も重しとなり、一時2万2775円92銭(前週末比429円26銭安)まで下落した。一巡後は、春節(旧正月)明けの中国・上海総合指数の大幅安は想定の範囲内との見方から買い戻しの動きとなり、いったん2万3000円台に戻した。後場に入り、日銀のETF(上場投資信託)買い期待や、時間外取引の米株価指数先物の上昇基調を支えに終盤に2万3023円73銭(同181円45銭安)まで下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて上値の重い動きとなった。
東証1部の出来高は13億5797万株、売買代金は2兆5654億円。騰落銘柄数は値上がり437銘柄、値下がり1658銘柄、変わらず64銘柄。
市場からは「好業績株への買いや、日銀のETF買い観測に時間外の米株先物高などをにらみ、押し目買いが入っているようだが、新型肺炎に対する不透明感は引きずったままであり、目先ボトムとは言い切れない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も売られた。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も値を下げた。
半面、東電力HD<9501.T>、中部電<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株が堅調。
個別では、エアーテック<6291.T>、ニイタカ<4465.T>がストップ安となり、トプコン<7732.T>、SMS<2175.T>、ココカラF<3098.T>などの下げも目立った。半面、ダイトウボウ<3202.T>、正興電機<6653.T>、廣済堂<7868.T>がストップ高となり、eBASE<3835.T>、ITM<2148.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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