日経平均は206円高と5日ぶり大幅反発、円安支えに米株先物や中国株の上昇も作用=19日後場
19日後場の日経平均株価は前日比206円90銭高の2万3400円70銭と5営業日ぶりに大幅反発。朝方は、円安・ドル高を支えに買い優勢で始まった。前日まで4営業日続落(合計667円安)した反動もあり、いったん2万3300円台に乗せた。新型肺炎リスクへの警戒感もあって押し戻される場面もあったが、一巡後は盛り返した。時間外取引の米株価指数先物や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数などの上昇もあり、後場前半には2万3468円56銭(前日比274円76銭高)まで上げ幅を拡大した。その後は、一服感を強め、大引けにかけて2万3400円近辺で推移した。
東証1部の出来高は11億3397万株、売買代金は2兆1108億円。騰落銘柄数は値上がり1245銘柄、値下がり801銘柄、変わらず114銘柄。
市場からは「1ドル=110円は支援要因だが、米アップルの売上高未達見通しの影響が一時的だったことで、先行して下げ過ぎた分の反動が出た。ただ、日経平均2万4000円は抵抗線として意識され、上値が重くなっている点は気になる」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が上昇。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株や、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>などの電機株も買われた。上組<9364.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も高い。
半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が軟調。三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、TOTO<5332.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も安い。
個別では、有機薬<4531.T>、テモナ<3985.T>がストップ高となり、ビーグリー<3981.T>、ITM<2148.T>、バリューHR<6078.T>などの上げも目立った。半面、アキレス<5142.T>、大幸薬品<4574.T>、ダイトウボウ<3202.T>、サインポスト<3996.T>、丸山製<6316.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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