三越伊勢丹が上場来安値、大和証は「3」継続、目標株価は710円に引き下げ

株式

2020/3/10 17:17

 三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が続落し、46円安の560円まで売られ、連日の上場来安値を更新した。大和証券では9日付で、投資判断「3」(中立)を継続、目標株価は1050円から710円に引き下げている。

 目標株価710円は、19年度第3四半期(19年10-12月)末実績PBR0.5倍弱の水準から算出されている。事業環境の悪化で利益水準が大きく低下しており、業績の本格回復に時間を要しようとコメント。株価はこの8年間で安値圏にあるものの、当面は新型肺炎への懸念が下押し要因に働くとみられるとしている。資本政策を含め、中期計画の見直しに注目、引き続き、PBRがバリュエーションの主軸になると予想している。

 同証券では新型肺炎の影響を織り込み業績予想を下方修正、連結営業利益について、20年3月期185億円(前期比37%減、従来290億円、会社側計画は200億円)、21年3月期210億円(従来330億円)、22年3月期300億円(同360億円)と試算。新型肺炎の収束を前提に20年度下期から回復を見込むものの、21年度も水準は低い見通しとしている。

 10日の終値は、前日比変わらずの606円。

提供:モーニングスター社

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